動画マーケター&エディターのTAKAです。
あなたにとって、「成功像」のイメージはどんなものだろうか?
ほとんどの方は「多大な財産」「高額な給料」「地位や名誉」といった、いわゆる経済力につながるものを連想するのではないだろうか。
要するに「お金」が成功のアイコンということだ。
しかし本当にお金だけが成功の証なのだろうか?
この記事では、お金以外の成功の形を洗い出してみたいと思う。
と同時に、それでも「お金=成功」というなら、どうすればそのお金を増やすことができるのか?
そんなところまで突っ込んだ、よもやま話にぜひお付き合いくだされ。
お金が成功の全てなのか?
まずは、そもそも論から。
たくさんのお金を手に入れることだけが、成功なのだろうか?
私が思うに、それはお金に困っている度合いによると思う。

上は「マズローの欲求5段階説」の図だが、下層ほど切実で現実的な欲求になり、同時にお金で解決できる問題が多い。
反対に、上層にいくほどに欲求のスケールは壮大になっていき、お金だけでは解決できない崇高な目標へと変化していく。
当然と言えば当然だ。
まずはお金で叶う欲求を全て満たす。
そうなると、もうお金で何とかなる問題は何もなくなる。
人間は何かを求めていないと生きていけない。だからそんな退屈な日々に飽き飽きしてくる。
するとお金だけでは解決できない高い目標を叶えたいと思うようになり、崇高な思想にシフトしていくという訳だ。
まぁ我々庶民からすれば、何とも贅沢な話だ。
まとめると、「お金=成功」と思うかどうかはマズローの図のどの段階の人かで変わってくる。
【生理的欲求の段階の人】多額のお金を手にすれば、気がおかしくなるほどに大成功と感じる
【安全欲求の段階の人】多額のお金を手にすれば、大喜びして成功だと感じる
【社会的欲求の段階の人】多額のお金を手にすれば、これでこの先心配ないと感じる
【承認欲求の段階の人】多額のお金を手にすれば、何か新しいことを始められると感じる
【自己実現欲求の段階の人】多額のお金を手にしても、邪魔にはならない程度と感じる
賛否両論あると思うが、大まかにはこんなところだろう。
だから、貧しい人ほどお金を成功と感じ、裕福な人ほど他のことに成功を感じるということになる。
お金でない成功のかたち
もちろんそれには例外もある。
決して裕福とは言えない人でも、お金に固執することなく人間らしい幸福を大切にする人もいる。
では「お金以外の成功」には、どのようなものがあるのだろう?
ここで思いつくかぎり列挙してみたい。
家族
やっぱりお金で買えない代表的な要素と言えるのは「家族」だ。
稀に大金持ちが、孫ほど年の離れた奥さんをもらうこともあるがそれは例外としよう。
本当に心から大切に思えて、心から信頼できる配偶者と所帯を持てたのなら、これ以上の成功はないと思っている。
独身派の方には響かないかもしれないが、奥さんと仲がいい、旦那さんと仲がいいというのは、心の充足を満たす大きな要因となってくる。
そんな気の合う配偶者と縁は、お金で買うことはできないだろう。
子供に関しても同じくらい大切だ。
どれだけ大変な不妊治療を施しても、残念ながら子宝に恵まれない家庭もある。
こればかりは天の贈り物と言えばそれまでだが、ご当人からすればそんな気休めでは済まないのは想像に難くない。
だから、産まれてきてくれた子は、到底お金では買えない宝物なのだ。
仕事
自分の納得いく仕事に就けている人はそう多くない。
いわゆる天職というやつだ。
天職に対する私なりの解釈はこうだ。
- 自分の長所を活かせる
- 人間関係や通勤などは除き、仕事自体にストレスを感じることがほとんど無い
- 給料はともかく仕事が好き
このような仕事に携わることができたら、毎日ハッピーだろう。
特に男性にとっては、仕事というのは人生の中でも大きなウエイトを占める要素。
そこでやりがいを感じることが出来るのであれば、これを成功と呼ばずして何と呼ぶのか。
住まい
例えば、先祖代々受け継がれてきた土地や田畑を守ってきた。
これもひとつの立派な成功だ。
自分の代で途切れさせずに、次の代に引き渡す。
言葉で言うほど簡単でないことは想像がつく。
これとは別に、夢に描いてきた土地に住まいを築くというのも成功だろう。
憧れの夕日のきれいな海辺に住む。
空気の澄み切った高原に住む。
都心を一望できるタワーマンションに住む。
どれも、これまでの努力が実った成果といえよう。
人間関係
「人生とは人とのつながりそのものである」
何かの本でこのようなことが書かれていた。
「確かにその通り」と深く共感したことを覚えている。
どこかのコミュニティを束ねて周囲から人望や信頼を得られると、独特の充実感を味わえる。
それにより名声がアップしてくると、例え収入が発生しなくても「やってて良かった」と思えることもあるだろう。
よくよく振り返ってみると、喜びの瞬間には必ずといっていいほど人が関わっていた。
怒った時もそう、悲しい時もそう、そして楽しい時もそうだった。
だから人とのつながりが上手くいくと、人生におけるイベントのほぼ全てが上手くいく。
当たり前の話であるが、人間関係が円滑であると毎日が楽しいのだ。
そして旅立った後に、その人の記憶は周囲の人々に刻まれる。
その人の人生を語り継ぐのも、やはり周囲の人々なのである。
周囲の人間関係が上手くいった人は、亡くなってからの評価も悪くないだろう。
しかし人と関わって来なかった場合、亡くなったあとに存在自体を語られることがないかもしれない。
これらの要因から、人間関係が上手くいくことはまさに成功と言えるのである。
生きがい
私が個人的に究極の成功のひとつと感じるのが、この「生きがい」だ。
折に付け聞く言葉だが、どことなく抽象的だ。
おそらく一般的には、
「人生の充実感を満たすもの」
「生きるための原動力」
このような意味合いという解釈で、ほぼ間違いないはずだ。
さらに付け加えると、死ぬ間際に「いい人生だった」と思えるかどうか。
そこに生きがいの有無が見え隠れするような気がする。
ひとつのことを長年やり遂げたのでもいい。
色々なことにチャレンジして多くの経験を積んだのでもいい。
「自分の人生はこれをやった」と回想できるのであれば、生きがいと供に歩んできたと言えるのではないだろうか。
簡単なことではないが、これぞ私が目指す究極の成功のかたちなのだ。
全ての人が、このような幸せな最後を迎えられる保証はないだろう。
ただ、生きがいをこれから見つけようと思っている方には、指標のひとつになるかもしれない。
それでも人生にお金は切っても切り離せない
と、まあディープな話になってしまったが、いったん現実的な段階に目を向けよう。
いくら崇高な目標を掲げてみても、いくら周囲の人を大切に思ってみても、最低限のお金は必要だ。
自分に合った天職に就けたとして、食べるものも買えないようでは生きていけない。
家族を大切にしたいと思ってみても、住む家も確保できないほど困窮していては養うことはできない。
だから、お金以外の成功を大切にする人でも最低限の収入は不可欠となる。
先ほどのマズローの図を思い出していただきたい。
最下層の「生理的欲求」や、次の段の「安全欲求」では、求めるものがお金と直結する。
ゆえに、お金を稼ぐことが目標、すなわち成功と感じるのが一般的だ。
逆算すると、崇高な目標を達成する人生を送る第一歩として、まずはお金をそこそこ稼ぎ、どうしてもお金でしか解決できない問題をクリアにすることが先決とも言える。
その先に、本来あなたが成し遂げたがっていた、本当の成功を手に入れるチャンスが待っているのである。
まとめ
今回は、「人生の成功とはなにか?」という少々ヘビーな話題について触れさせていただいた。
「成功」という広義な言葉ゆえ、その解釈は人それぞれ。
だからその人ごとに成功のかたちがあって、これまた面白い。
経済的に裕福か否か、もちろんそれは成功者の証のひとつだ。
しかし、それだけではないことは、この記事でお話した通り。
「自分は低所得だから成功には程遠い…」
なんて思うなかれ!
是非あなたなりの人生を謳歌して、あなたにしか手に入れることができない「成功」を掴んでほしいと切に願う。