YouTube以外の動画編集で稼ぐ3つのお薦めジャンルを紹介!

クライアントワーク

動画マーケター&エディターのTAKAです。

 

これから副業として動画編集を初めてみようとしている初心者の方に、今一番注目されているのがYouTubeチャンネルの編集代行案件だ。

ただしこのYouTube編集案件、皆が注目しているだけあって競争率も高い。

 

いわゆるレッドオーシャンというやつだ。

どうしても「YouTube編集がやりたい!」と思っているなら止めはしないが、あえて大勢が群がっている場所へ飛び込むというのも如何なものかと思う。

 

そこで今回は、年間100本以上の映像制作案件を手掛けている私が推奨するYouTube編集以外のおすすめ案件をまとめてみた。

なかなか現場のリアルな意見を聞けると思うので、これから副業で外注案件を初めてみようと思っている方は、是非参考にしていただきたい。

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今後はYouTube案件の専属編集者になるのはおすすめしない

いきなりネガティブな見出しで恐縮だが、現場を見ている私の率直な感想だ。

 

ただしYouTube編集がダメと言っているのではない。

YouTubeのスペシャリストを目指すのではなく、可能な限りさまざまなジャンルの編集に取り組んでいくべきだと思っている。

YouTube編集をおすすめしない理由~その1~

昨今のYouTube界隈は、とても有益な情報を発信してくれているチャンネルから、低俗な個性的なチャンネルまで、星の数ほど存在する。

 

そしてそれらの全てを、運営者が自ら編集しているわけではない。

凝った編集をしているチャンネルや、投稿頻度の高いチャンネルは、全て自分でやっていたら時間がいくらあっても足りなくなる。

 

なのでそういったチャンネルの運営者は、クラウドソーシングサービスなどを利用して編集作業を外注していることは珍しくない。

 

しかしここで注意したいのは、その発注元は「チャンネル運営者」という個人によるものだ。

 

個人が依頼してくるYouTube編集案件の特徴をまとめてみよう。

✔ 量を求める傾向があるので、納期に余裕がない
✔ 例外もあるが、総じて要求される編集スキルは高くない
✔ 個人依頼は予算が低く、単価が安い案件が多い

ということは、以下のような傾向になりやすい。

● 質より量で短納期 → 時間の有り余っている学生などが有利
● 編集スキルが高くなくてもOK → 初心者でも案件を取りやすい
● 予算額が安い → 依頼主は少しでも安く請けてくれる編集者を好む

この先に待つのは、ズバリ価格崩壊だ。

当然と言えば当然である。

自分の仕事を安売りできる若い世代や初心者が、どんどん競って価格を下落させていくからだ。

 

このような市場に待っているのは、身を削るような肉体労働だ。

 

最初のうちは、

「やったー!案件獲得競争に勝ったぞー!」

と息巻いていたものの、いざ作業を始めてみると、

「えっ?これって時給換算したら250円くらいじゃね?」

という現象もフツーに起こる。

 

実際にクラウドソーシングサービスで掲載されているYouTube編集案件では、1本2,000円を下回る募集も少なくない。

 

編集内容にもよるが、フルテロップ挿入やら、オープニングやら、エンディングやら、そこそこの装飾をこなすとなると、書き出してアップロードの時間まで含めれば、手慣れた編集者でさえ2時間~3時間は要してしまう。

 

これが初心者においては、7時間~8時間かかってしまっても何ら不思議ではない。

YouTube編集をおすすめしない理由~その2~

それに今までは人力で作業を行っていた「テロップ挿入」が、最近では自動化の流れが来ていることも、外注編集者にとっては逆風だ。

 

先駆者的なテロップ自動作成ソフトでは「Vrew」が有名だが、最新版のPremiereProにもテキスト自動化ツールが実装となった。

どちらもまだまだ完璧な文字起こしには程遠いが、現代のAI化の凄まじい発達のスピードを考えれば、近い将来には人力でテロップを入れていたことが懐かしくなるかもしれない。

 

となると、YouTube編集作業時間の大半を占めると言われているテロップ挿入自動化の流れは、益々外注単価の引き下げを加速させると予想される。

ただし実績作りとしてなら可

とはいえ、誰でも最初は初心者だ。

最初から難易度の高い高単価案件に手が出せるはずもない。

 

なので、実績づくりや経験を積むという目的であれば大いに賛成である。

まずはコスパ度外視で、どんどん数をこなしていっていただきたい。

 

ただしそこに長居するのではく、意欲的にスキルアップを図って欲しい。

そしてゆくゆくは、高難易度の高単価YouTubeチャンネルの編集に携わるか、もっとコスパの良いジャンルの編集者へと移行すべきと思う。

 

なので、

取っ掛かりとしてYouTube編集で実績を作り上げたら、可能な限りさまざまなジャンルの編集に取り組んでいって、ご自分の可能性を広げていくべき

と私は強く思うのだ。

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YouTube動画編集以外の3つのお薦めジャンル

さて、少々前置きが長くなってしまったが、ここからは私がおすすめする編集ジャンルを3つほどご紹介していこう。

 

ポイントはクライアントが「個人」ではなく「企業」だということ。

 

なぜなら制作費に回せる予算が、個人とは桁違いだからだ。

当然、我々制作者側に入ってくる報酬も桁違いということになる。

 

かといって、案件単価が高いからといって求められる編集スキルが高いかといえば、そうでもなかったりするのが面白いところ。

 

大事なのはクライアント企業の信頼を勝ち取ることだ。

ここに注力して案件獲得に励んでいけば、最もコスパの高い編集者ルートを歩んでいけることだろう。

 

それでは依頼者が企業ということに絞って、おすすめジャンルを紹介していこう。

セミナー動画案件

【報酬相場:5万円~15万円】
【制作日数:2日~7日】
【難易度:★★】
【必要なスキル:スタイリッシュなオープニングを作るデザイン力】

個人の編集者が企業を相手にお仕事をするのに、最もお薦めなのがこのセミナー動画案件だ。

 

その理由として、

・シンプルな構成が好まれるので、作業工程が意外に少ない。
・エンタメYouTubeのようにフォントをガチャガチャ変える必要がなく、テロップ挿入作業も負担が少ない。
・「作業量&作業スキル 対 報酬額」として見れば、最もコスパが高いんじゃないかと思う。

からである。

 

構成もシンプルで尺も短い場合は、2日ほどで終了することも珍しくない。

それでいて個人クライアント案件とは違い、5万円~7万円ほどの報酬が上がるのだ。

 

セミナー動画は、流れ自体がテンプレ化しているので、構成に頭をひねる必要がない。

オープニングと、ローワーサード(画面の四隅に出てくる動くタイトルテロップ)だけ小洒落たデザインを作れば、後はほとんど同じような展開でもクレームが来るようなことはない。

 

しかし、だからと言って対企業の仕事を舐めてはいけない。

この後紹介する2つの案件も同様だが、企業は信用を最も重視する。

 

✔ 納期厳守
✔ メッセージへの即レスポンス
✔ 真摯な対応

などは、絶対に手を抜いてはいけない。

 

企業が多くの予算を投入してくれるのは、単に企業体力の大きさだけが理由ではない。

そこに「安心」という保険料まで含めて支払って頂いているからなのだ。

 

だから初回の契約にこぎつけるまでが大変だし、さらに安定して継続していくためには油断は大敵なのだ。

企業VP案件

【報酬相場:7万円~30万円】
【制作日数:7日~15日】
【難易度:★★★】
【必要なスキル:
・スタイリッシュな装飾を作るデザイン力
・飽きさせないアクセントを発想できるユーモア性
・初歩的なモーショングラフィックスの知識】

あまり聞きなれない言葉かもしれないが、

企業VPとは「社内イベント関連の映像」や「顧客へのプレゼン映像」など、ある程度クローズな環境へ向けての発信を目的とした映像を指す。

 

企業側として直接の収益に結びつかない映像も多いが、企業イメージや商品イメージに大きく関わることは事実。

なので「企業がそれなりにお金をかけて制作した」感の完成度が求められる。

 

ここからは先ほどのセミナー動画案件と違い、よりよい展開を創造する能力が必要となってくる。

例えば社内イベントの映像では、MCのトークを更に盛り上げるようなテロップ、装飾、効果音などを挿入するセンスが必要だ。

 

エンタメ系YouTubeのそれに近い感性と言っていいかもしれない。

かと言って下品な仕上がりはタブーなので、そのあたりの勘所にもセンスが問われる。

 

商品などのプレゼン映像では、魅力的に伝えるデザイン力と、動きのある装飾のためのモーショングラフィックスの心得が必要になってくる。

それには映像編集ソフトだけではなく、「After Effects」といったモーショングラフィックス制作ツールの習得が必須だ。

 

企業VP案件のような映像では、それほど高度なスキルは必要ないかもしれない。

しかし、モーショングラフィックスの初級~中級程度の知識は持っておいたほうが、良い案件にたどりつける確率は高くなる。

サービス紹介・アプリ紹介などのプロモーション映像案件

【報酬相場:10万円~50万円】
【制作日数:10日~60日】
【難易度:★★★★★】
【必要なスキル:
・高度なデザイン力と配色センス
・高度なモーショングラフィックスの知識
・初歩的なマーケティング知識】

できることなら、最終的にここを目指していただきたい。

副業として個人で映像制作に関わるなら、ある意味終着点と表現しては言い過ぎだろうか。

 

ここでは報酬上限を50万円としたが、実際にはそんなことはない。

スキルと案件規模しだいで、100万円オーバーもざらにある世界だ。

ただし副業として、チームを組まず一人で請け負うならという想定で、1案件50万円くらいの報酬が現実的だろうとの判断だ。

 

当然のことながら、求められるスキルも全方位に渡って高い。

特に配色も含めたデザインセンスと、After Effectsを駆使したモーショングラフィックスの技能は、専業のプロフェッショナルに大きく見劣らないレベルを目指したい。

 

ここで特徴的なのは、マーケティング知識も少々必要になってくるということ。

 

「映像制作にマーケティング?」

と思われるかもしれない。

 

サービス紹介やアプリの紹介というのは、限られた時間内で不特定多数の人々に最も効率的に魅力を伝えることが重要になってくる。

それには、これまで先人たちが培ってきた定番のマーケティング手法や、昨今のトレンドを意識したサービスの見せ方を知っているのと知らないのとでは、完成した作品の訴求力に大きな差が出てしまうのである。

 

企業は結果の出せるクリエイターにしか依頼しない。

 

まぐれで一度だけ縁があったとしても、費用対効果に見合わない契約は二度と無いだろう。

そのくらいの厳しさを意識するのであれば、我々クリエイターは可能な限りの知識武装は事前に済ませておきたいものだ。

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まとめ

これまで私が実際の制作現場にて、日頃から感じているコスパの良い編集案件をまとめてみたが如何だったろうか。

 

近頃のブームはYouTube全盛の感が否めない。

しかし仕事として映像編集をやるのであれば、それとは別に効率的に収入に結びつくルートというのは意識しておきたいもの。

 

そのステップとしての道のりはこうだ。

まずはクラウドソーシングサービスへの登録を済ませる。

あまり沢山登録しても収集がつかなくなるだけなので、まずは映像編集案件が多いと私が感じる下のバナーのクラウドワークスだけで十分だ。

そして最初の頃は、スキル的敷居の低いYouTube編集をいくつかこなして実績を作ってほしい。

それをもとに、さらなる高単価YouTube案件へのステップアップをするも良し、企業からのセミナー案件などへ移行しても良しだ。

 

この先のルートについては、また別の記事で紹介したいと思う。

それでは輝く副業収入へ向けて、検討を祈る!

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