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卒業ムービーの構成を最大限に効率化するプロがやってる型とは?

卒業ムービーの構成を最大限に効率化するプロがやってる型とは? 動画編集

動画マーケター&エディターのTAKAです。

 

「ひょんなことから、卒業ムービーの制作担当になってしまった…。」

「しかしそんなことは初めてで、何をどう組み立ててよいか分からない…。」

 

と、途方に暮れているパパさん・ママさんがいれば、ぜひこの記事に目を通していただきたい。

この記事には、映像制作会社にて何十本と卒業ムービーを制作してきた私が、これまで他言は控えていた構成手順を余すことなく記してあるからだ。

 

実は、卒業ムービーには見る人を感動させ、かつ飽きさせない型がある。

・見る人の人間心理に寄り添い

・見る人に心地よい抑揚をかき立てさせ

・作品としてまとまったものに仕上げる

こんなテクニック、知りたくはないだろうか?

我々プロの現場で常用している鉄板構成が、あなたの作品の完成度を高める一助となるはずだ。

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卒業ムービーを構成するキモとは?

卒業ムービーを構成するキモとは?

卒業ムービーの構成を語る上で欠かせないのは、作品1本の中でどのようなチャプター(章)が必要かということ。

そして、ムービーの構成を決めるということは、ムービー内のチャプター(章)を組み立てると言い換えることができる。

 

本で言えば目次のようなものだ。

この各チャプターには、それぞれ意味を持たせよう。

 

便宜上イメージしやすいように、それぞれのチャプターの名前をつけてみた。

1⃣子供たちを紹介する「オープニングチャプター」
子供たちを順番に紹介し、それに合わせてプロフィールテロップを表示する。
当然ながら一番最初に持ってくるチャプターになる。
可能であればアニメーションなどを取り入れて、視聴者が「おっ!スゲッ!」となるように、派手でキャッチーに仕上げたいところだ。
2⃣明るい笑顔や元気な姿を表した「魅力チャプター」
子供たちの笑顔の写真や陽気な映像のみを集めて、明るく元気なBGMに載せて制作していこう。
やはり、園児・小学生・中学生・高校生の年代にとって一番の魅力はその笑顔だろう。
作品の序盤で大きな存在となってくれる。
3⃣子供たちのこれまでの努力を紹介する「頑張りチャプター」
子供たちが立ち向かってきた困難や、影の努力などを集めたチャプターだ。
満面の笑顔も魅力だが、子供たちが涙をこらえたり歯を食いしばって頑張る姿は、特に父兄から見るとグッと来るものがある。
BGMは明るいものよりも、マイナーコード(短調)系のロックミュージックが合うだろう。
4⃣いわゆる「泣かせチャプター」
卒業ムービーの定番で、欠かすことはできないのがこのチャプターだ。
この泣かせチャプターでは、やはりメッセージが良いだろう。
子供たちから親や先生へ。反対に親や先生から子供たちへ。又はその両方など、いろいろなパターンが考えられる。
5⃣笑いをとる「コミカルチャプター」
これまで撮りためた、笑える写真や映像をつなぎ合わせて作ろう。
意外にも、ママさん達から評判が良いのがこのチャプターだったりする。
POPなテロップとBGMで面白おかしく仕上げよう。
6⃣思い出のシーンを集めた「感動チャプター」
個人的には、このチャプターの完成度で作品の良し悪しが決まると思っているほどの最重要チャプターだ。
「お涙系チャプター」としては、3番の「頑張りチャプター」や4番の「泣かせチャプター」に次ぐ3つ目になるが、そのどれとも毛色が違う。
制作者のセンスと作品への想いが一番表れるのが、このチャプターかもしれない。
7⃣登場人物やスタッフのロールを流す「エンディングチャプター」
映画のようにキャストやスタッフロールを流したりするチャプターのこと。
必ず必要ということもないので、重要度としては最も低いチャプターかもしれない。
「作品感」を強調する場合は、シメの場面で大きな効果を発揮するだろう。

ここで大事なのは、それぞれのチャプターに役割りがあり、この組み合わせや順番が視聴する人の心の抑揚を左右するということだ。

 

そしてその心の抑揚の幅が大きいほど感動も大きくなることがポイントなのだ。

 

少々分かりづらいので、どういうことか説明しよう。

例えば、大きく喜んだすぐ後に、大きく泣かせるようにする。

または、大きく笑わせたすぐ後に、大きく感動させるようにする。

このように、感情のふり幅をなるべく大きくすると効果的なのだ。

 

人間心理学的に、短時間で激しく感情を揺さぶられると、脳が混乱する。

混乱した脳は冷静な状態と比較して、見たまま言われたままを受け入れやすくなるのだ。

 

このような言い方をすると、まるで詐欺師のテクニックみたいで恐縮だが…。

 

これをムービーに置き換えると、視聴者を映像の世界に引き込みやすくなる効果がある。

さらに言い換えると、見ている人を感動させやすくするということなのだ。

 

これは、中途半端におこなっては効果は薄い。

喜怒哀楽の明暗の感情をできるだけ大きく、そして交互に入れると効果が高いのだ。

(怒は必要ないが…)

 

例えば、先ほど紹介したチャプター番号で言うと、

5⃣(楽)⇨ 2⃣(喜)⇨ 6⃣(哀)⇨ 4⃣(哀)

これだと効果は薄い。

 

対して、

2⃣(喜)⇨ 4⃣(哀)⇨ 5⃣(楽)⇨ 6⃣(哀)

このように、心の明暗を交互に繰り返すのが良いだろう。

 

それではこの人間心理に沿った構成を念頭において、具体的なチャプター展開についてお伝えしていこう。

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卒業ムービーに必要なチャプター

卒業ムービーに必要なチャプター

卒業ムービーに必要なチャプターは、ムービーの用途によって必要数や内容が変わってくる。

ここでは主に、2つのシーンでのチャプター構成を考えてみよう。

謝恩会などで上映するショートバージョンムービー

まずは、ショートムービーの構成について。

ショートムービーは、例えば謝恩会の会場や、限定公開されたネット配信など、上映時間の制限がある環境に最適だ。

 

映像全体の尺(時間)としては、だいたい10分〜15分くらいが目安となる。

しかし時間制限のあるショートムービーでは、先ほど紹介した7つのチャプターを全て取り入れる訳にはいかない。

 

ひとつのチャプターにつきBGM1曲分とすれば、ひとつのチャプターは約5分。

となると、ショートムービーでは2個〜3個のチャプター構成が最適ということになる。

 

一番最初に採用を諦めなければならないのが、オープニングチャプターとエンディングチャプターだろう。

ここで尺(時間)を使ってしまうと、メインとなる子供たちの思い出のシーンに充当させる尺が短くなってしまうからだ。

 

しかし制作者が、

「一番こだわりたい!」

 

本音としては、

「制作スキルを披露したい!」

のが、この「オープニング」や「エンディング」だったりする。

 

お気持ちはとても良く分かる。

「俺はこれが作りたくてムービー担当に手を挙げたんだ!」

という方は、どんどん納得いくまで作り込んでいただきたい。

 

さて、ここから先にご紹介する展開は、そこまでこだわりの強くない方向けになる。

 

おすすめ1:「魅力チャプター」⇒「泣かせチャプター」

謝恩会などで割ける上映時間は限られていることだろう。

このような状況では、なるべくコンパクトな尺でまとめたいところだ。

そこで最もシンプルな2曲構成のパターンからご紹介しよう。

 

まず1曲目の「魅力チャプター」では、子供たちの楽しそうな姿をスクリーン一杯に映し出すような作りにする。

そして締めとして、子供たちから先生や父兄への感謝のメッセージへと持っていく流れだ。

この組み合わせならば、たった2曲という構成でも感情のギャップを最大限に生み出すことができるだろう。

 

生徒数の多い学校などでは、この2チャプターだけで結構な尺になってしまう。

限られた環境下で、最大限の感動効果を期待するのならこのパターンがお薦めだ。

 

おすすめ2:「頑張りチャプター」⇒「コミカルチャプター」⇒「泣かせチャプター」

もう少し上映時間が取れそうなら、こちらの組み合わせがいいだろう。

 

まず、最初の「頑張りチャプター」で子供たちのカッコいい姿を映し出そう。

そして次の「コミカルチャプター」で、そのカッコよかった子供たちの面白い&恥ずかしい映像を流してギャップを作る。

ついさっきまでカッコ良かった子の面白映像は、意外なほど視聴者のウケがいい。

 

さらに最後にきて、再度ギャップを狙おう。

その面白かった子供たちからの感謝のメッセージを流すことで、見ているお母さんたちの心を容易に鷲掴みにすることができるだろう。

 

ショートバージョンとしては最も構成のバランスが良く、作り手としてもイメージが明確に持てるので制作しやすいのもポイントだ。

 

おすすめ3:「頑張りチャプター」⇒「泣かせチャプター」⇒「感動チャプター」

ショートムービーの構成で、個人的に最もおすすめな展開はこのタイプである。

1曲目は「頑張りチャプター」と設定したが、「オープニングチャプター」や「魅力チャプター」の要素を織り交ぜても良いだろう。

 

大事なのは、子供たちのかっこよく、かわいく、魅力あふれる姿を、序盤に存分に表現することだ。

序章で高揚しきった父兄や先生方の心を、一気に哀愁へと導くのが「泣かせチャプター」の仕事。

このジェットコースターのような落差で、女性陣はハンカチから手が離せなくなるだろう。

 

そして最も重要な役割になるのは、最後の「感動チャプター」だ。

この「感動チャプター」も2曲目同様お涙を誘うパートなのだが、先ほどの「泣かせチャプター」とは作りが違ってくる。

 

「泣かせチャプター」は子供たちや先生方からのメッセージといった、ダイレクトな表現となる。

それに対し「感動チャプター」は抽象的なイメージを使って、
「卒業してしまうのが寂しい」
「もっとこの学校やクラブにいたい」
そう思わせるような作りをしていくのだ。

 

「…意味分からんので、もっと分かりやすく説明してくれ!」

こういった声がチラホラ聞こえてきたので、少々掘り下げてみよう。

 

例えば、子供たちの笑顔、後ろ姿、集合写真など、これまでのチャプターで使用してきた写真より、もっと抽象的な写真をスライドさせていく。

それもゆっくりしたスピードなら、なお効果的だ。

 

さらに、モノクロやセピア色に加工した写真を挟むのも印象が深まるだろう。

その人物写真の合間に、校舎、校庭、部室、最後の試合会場など、思い出の場所の風景写真を織り交ぜよう。

 

このように「誰々くん」や「誰々さん」という個人をクローズアップするのではなく、スライドを見ているだけで「こんなこともあったね」と、視聴者各々がこれまでの出来事に思いを馳せることができるようにするのだ。

 

ここで大事なのはBGM選択だ。

私の場合「感動チャプター」のBGM選びが上手くいったときは、それだけで

「勝った…。」

と思ってしまう。

 

ラストを飾る「感動チャプター」のBGM選択は、作品全体の完成度のカギを握っていると言っても過言ではない。

作品の命運をかけて、必死にBGM発掘に勤しんでいただきたい。

 

もしBGM選びに不安があるようなら、以下の記事がお役に立てるかもしれない。

 

さて、この展開では最後が「泣かせ」⇒「泣かせ」の構成になっているが、ここはさしたる問題ではない。

なぜならそれぞれに感動の質が違うので、見ている人に「展開が被っている」感覚を味合わせることがないからだ。

 

むしろ、

「泣かせチャプターで崩壊した涙腺に、一気に感動チャプターでトドメを刺す」

くらいポジティブにとらえていただきたい。

記念DVDなどに残すフルバージョンムービー

ちょっと小難しい理屈が続いてしまい恐縮だが、もう少しお付き合いいただきたい。

 

ここからご紹介するのは、DVDやブルーレイなどのディスクメディアに仕上げるようなフルバージョンの構成についてである。

こうなると、もはや「作品」としての完成度が求められるので、しっかりとした構成を練っていきたいところだ。

 

先ほどのショートバージョンとは違い、上映時間などの制約もなく、チャプター数を設ける必要がない。

なので、オープニングからエンディングまで、視聴者の心を最大限に揺さぶることができる展開を編成したいところだ。

 

ズバリ私のおすすめは、冒頭でご紹介した1⃣~7⃣のチャプターをそのまま番号通りに組み立てる展開だ。

  

私感で恐縮だが、作品を通して抑揚の順番とバランスが整っており、飽きることなく最後まで視聴していただける構成になっていると思う。

もちろんこの流れに多少アレンジを加えて、制作者やその学校の個性に合わせた展開にするのも大いに賛成だ。

  

が、なぜ私がこの展開をベストだとするのか。

その理由について、ここからご説明しよう。

オープニングチャプター

冒頭の囲み説明と重複するが、ここは生徒紹介や選手紹介の役割を果たす。

子供ひとりひとり、もしくはグループ単位の写真や映像を映し、アニメーションさせたプロフィールテロップを挿入するとベストだ。

 

テロップの動かし方は、下の記事を参考にしていただきたい。

 

子供を対象としたムービーでは、オープニングはなるべく明るく、元気よく、派手なものが良いだろう。

スポーツ系の部活などでは、カッコよくスタイリッシュな雰囲気に仕上げるのも良い。

 

選択するBGMは、学校系なら明るくポップな曲がマッチする。

種目にもよるが、スポーツ系クラブならばマイナーコード系(短調)のロックナンバーもお薦めだ。

 

ここからさらに掘り下げよう。

実は登場させる子供の順番も大事なポイントになってくる。

 

無難なのは、出席番号順や背番号順と言った、とりあえず周囲のクレームが来なそうな選び方だ。

特にこだわりがなければ、こういった何か既に決まっている順番を利用するのが良いだろう。

 

決まった順番がなく、かつ最大限盛り上げたい編集者にお薦めなのが以下の方法だ。

他のチャプターでも応用できる方法なので、ぜひ覚えておいていただきたい。

 

それは、

・一人目
・BGMのサビ部分
・ラスト
ここの箇所には、中心人物だった子を配置する。

これを試していただきたい。

 

この3箇所は、ある意味一等地だ。

 

少々言いにくいのだが、あまり目立たなかった子や評判の良くなかった子をこの位置にもってくるのは出来れば避けよう。

なぜなら、これをやるとビミョーな雰囲気が会場に蔓延するからだ。

ここは誰もが認める人気者が請け負うと、この章全体にがぜん説得力が増す。

 

「卒業ムービーは父兄や学校関係者が作るのがベスト」

と言われる理由はここにある。

 

関係者であれば子供ごとのキャラはもちろん、その子の良いウワサ・悪いウワサまでご存知だろう。

しかし、我々業者では「どの子がどんなキャラなのか」までは分からない。

このように部外者が編集に携わると、知らず知らずのうちにこのご法度に触れてしまう危険性がある。

魅力チャプター

この章はタイトル通り、子供たちの魅力を余すことなく伝えるチャプターになる。

とにかく笑顔中心の写真や動画を集めてつなげよう。

  

暗く写っている写真や動画は、明るく加工することもポイント。

選択するBGMも、もちろん明るいナンバーが鉄則だ。

  

テロップを入れる場合は、フォントスタイルやフォント色も明るくPOPな印象がベスト。

テロップのあれこれについては、下の記事を参考にしていただきたい。

  

ここで写真のつなぎ方について、ヒントをひとつ。

まずは子供たちの頭数に合わせて、均等に枚数をチョイスしよう。

ここの枚数の配分に大きな偏りがあると、後で問題になりかねないので注意したい。

  

写真を集めていくうちに、

・素晴らしい笑顔で写っている写真
・クラス全員が写っている写真
・なぜか惹きつけられる印象的な写真

このような「キメ」の場面にふさわしい写真というのがチラホラ出てくるはずだ。

  

そうしたら、先にこれらの選りすぐり写真をBGMのオイシイ箇所(サビなど)に当てはめてしまおう。

それから残った写真たちを、バランスよく配置していくと効率的に作業が進むだろう。

  

これは何も「魅力チャプター」だけの方法ではないので、他のチャプターでも作業が進まないときは是非試してほしい。

頑張りチャプター

このチャプターは、どちらかというと「カッコいい系」に属する。

なので学校の卒業ムービーというよりも、スポーツクラブの卒部ムービーのほうが出番が多いかもしれない。

  

・きつくても耐え抜いた練習風景
・試合のハイライトシーン

このような写真や動画をつなげよう。

  

BGMは、クールな?マイナーコード系(短調)のロックナンバーが似合うだろう。

  

カッコいい系の章を作るときのコツは、テロップをあまり入れないこと。

そんなの必要ないくらいに、子供たちの真剣な表情やガッツあるプレーぶりから、十分に見る者に訴える力があるはず。

  

テロップとはあくまで映像の「補足」が本来の役目。

画自体に説得力があるのであれば、余計な要素は不要だ。

泣かせチャプター

「泣かせチャプター」は、お涙頂戴シーンでは昔から鉄板の方法で、卒業ムービーには無くてはならない不動の4番バッターだ。

先ほどご紹介したショートムービーのおすすめ3パターンでも、必ず入っているのがこの「泣かせチャプター」なことが、それを物語る。

  

スタイルとしては、やはり感謝のメッセージが王道になるだろう。

・子供たちから親や先生へ、感謝のメッセージ
・親から子供たちへ、ねぎらいを送るメッセージ
・先生から子供たちへ、エールを送るメッセージ

  

このように色々とパターンは考えられるが、中でもグッと来るのが「子供から親や先生へのメッセージ」だと私は思っている。

  

卒業ムービーというのは、主役は子供たちでありながら、実は両親や先生へのプレゼントという意味合いが強いのだ。

もちろん先ほど紹介した他のメッセージパターンを取り入れてもOKだが、子供たちからのメッセージはマストで採用したい。

  

そのメッセージの届け方で注意点がある。

多く用いられている形式に「ビデオレター」がある。

生徒一人一人にカメラの前でメッセージを言ってもらう方法だ。

  

これは、子供たちの「生の声」を届けるという意味では良いのだが、実は個人的にあまりお薦めしていない。

と言うのも、特に子供の年齢が低くなるほど、

・照れてモジモジしてしまう

・セリフが棒読みになってしまう

・ボキャブラリーの少なさからイマイチ感動的なメッセージになりにくい

このような事になりがちだ。

  

それならば!

父兄にはナイショで、事前に子供たちにメッセージを書いてもらい集めておく。

それを編集者の方が、語尾を調整したり文脈を入れ替えたりして、子供たちの想いを視聴者にスムーズに伝わりやすくする工夫をしてみてはどうか。

  

もちろんメッセージの主旨を大きくかえるのはNGだ。

しかし、数秒しか表示されない制約の中で確実に視聴者に意図を伝えるには、少々手を入れることは悪いことではないと私は思う。

  

この考えに賛同いただける貴兄は、ぜひ試していただきたい。

経験上、これまでに失敗はないこともお伝えしておこう。

  

それを踏まえて、映像の見せ方を紹介していこう。

小さい頃の写真や親と写っている写真を、赤ちゃんのときから現在に至るまで、時系列に沿ってやわらかくスライドさせていく。

その映像にメッセージテロップを乗せるのだ。

  

受け取った親としては、

「本当にうちの子が書いたの?」

と、あまりに読みやすい文章に、半ば懐疑的な方もいるかもしれない。

  

しかしそうは思いつつ、それが懐かしの写真と一緒に表示された途端、込み上げる感情を抑えきれないものなのだ。

だから少々の加工であれば、躊躇せずにトライしていただきたい。

  

会場で、よその奥さんの涙を見たいと思っている変態編集者のお父さん。

そんなあなたにこの方法を強くお薦めしたい。

コミカルチャプター

この章も文字通りで、笑いをとるチャプターになる。

  

これまでのオモシロ写真や動画を、テンポ良くつなげていこう。

BGMやテロップは、もちろん明るいものを使うのは言うまでもない。

テロップはなるべく短く表示させ、説明臭くならないように工夫しよう。

  

ここでもテロップアニメーションのスキルがあれば、より盛り上がる映像に仕上がることは間違いない。

より高い完成度を求める向上心の強い編集者さんは、テレビのバラエティー番組を参考にして、それに近づけてみよう。

  

ただこの「お笑い」という感覚は、とてもセンスを必要とする。

脅かすようで恐縮なのだが、一歩間違えると「イタイ作品」に変貌する可能性も否めない。

  

なので、

「自分は笑いのセンスに自信がないな」

と思われる方は、無理にこのチャプターを取り入れる必要はない。

  

むしろ、ご自分の性格に合った作品作りをされるほうが、よっぽど完成度の高い作品に仕上がるだろう。

なのでここは、無いよりあった方がより幅が広がる「オプション的チャプター」程度と捉えていただければ十分だ。

感動チャプター

この章は、個人的には卒業ムービー最大のキモだと思っている。

この章の完成度しだいで、全体の完成度を左右する最重要チャプターという認識なのだ。

 

エンドロールを除けば実質的な最終章になり、いわばクライマックスという局面になる。

ここで視聴者の心を揺さぶることができれば、作品として大成功ということになるだろう。

 

チャプター制作のイメージは先ほどショートムービーの章でお伝えしているので割愛するが、卒業ムービーの制作担当に任命されたならば、いの一番に感動チャプターのBGMをいかに探し出すかに全力を注いでいただきたいものだ。

 

私が感動チャプターのBGMとなりえる条件は、卒業に似合いながら有名でない隠れた名曲だ。

 

こう言っては何だが、できることならアーティストも有名でないと尚良い。

視聴後に、

「あの曲は誰のなんていう曲ですか?」

なんて騒ぎになっていたら、まさに制作者冥利に尽きる瞬間だろう。

 

BGMの選曲にお困りであれば、先ほどご紹介したこの記事を参考にしていただければ幸いだ。

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卒業ムービーに必要な時間(尺)について

卒業ムービーに必要な時間(尺)について

さて、動画の再生時間 (尺)はどのように決めれば良いか?

これはいたって単純である。

  

これは、

動画全体の尺はBGMの合計時間で決まる。

 

これだけでは何なので、ザックリと卒業ムービーの作成手順をお話しよう。

  

まずは編集ソフトのタイムラインに、あらかじめ用意したBGMを乗せる。

それに合わせて、写真や動画を乗せていく。

  

だから、ほぼBGMの合計時間に少し毛の生えた程度の時間が、ムービーの総時間になる。

そういう計算をあらかじめしておき、これから作る映像の長さを把握しておくと、制作に向き合う覚悟が決まるだろう。

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卒業ムービー制作で押さえておきたいポイント&NG

卒業ムービー制作で押さえておきたいポイント&NG

最後に卒業ムービーの制作において気を付けたいポイントを箇条書きで列記して終わりにしよう。

これらを頭に置きながら、制作を進行していっていただければと思う。

✔ BGMの著作権には十分配慮する(最悪の場合は訴訟問題に)
✔ シーンのつなぎ目に色々なトランジションやエフェクトを使いすぎない(使いすぎはダサくなる)
✔ 子供の出演する比率にかたよりがなく、まんべんなく登場させる(後々父兄の間で問題になりかねない)
✔ ショートムービーは20分程度まで、フルバージョンは1時間ちょっとまでに収める(長すぎると視聴者も疲れてしまう)
✔ 惜しみなく愛情を込めて制作する(私の場合、仕事で受けた他人のお子さんの映像でも泣きながら制作している。「制作者が泣けない作品で視聴者に泣いてもらうことはできない」がモットーだ)
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まとめ

以上、いかがだったろうか。

僭越ながら、その道のプロである私が心掛ける「卒業ムービーの構成の勘どころ」をお話させていただいた。

  

もちろんこれは私のスタイルの場合であり、状況によっては私自身でもこの型通りとならないこともある。

なので、ご自身の「作品」に合わせたベストなスタイルを見つけていただくことが何よりだ。

  

ただもしも、

「卒業ムービーの制作を任されたけど、どのように組み立てて良いか分からないよ」

といったパパさん・ママさんがいらっしゃれば、この記事が少しでも役に立つことを願ってやまない。

 

これから険しい道のりかもしれないが、陰ながら応援している。

ガンバレ!

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